過去の災害から分かった地震の防災対策とはなんでしょうか。
地震災害で亡くなった方の8割以上が建物の倒壊による圧死であることから最も重要な防災と言えますが、100%倒壊しない建物はありません。しかしながら、新耐震基準に適格しているかが一つの大きな境界線であると言えます。
ご自宅の建設年を確認し不適格はもちろん、可能であれば一度耐震診断を行うことも検討してみましょう。
(国土交通省では2008年時点で住宅総数のうち21%が耐震性が不十分であると発表されています)
今日では木造住宅の耐震性に関する規定が整備され、建築基準法どおりに適切に建てられた建物であれば、阪神・淡路大震災や東日本大震災のような大地震にあっても倒壊することはほとんどないと考えられています。しかし、阪神・淡路大震災では既存不適格の建物や比較的新しいものでも耐震性が不十分であった建物にに被害が生じました。
「既存不適格」とは、建設時点ではそのときの法令を満たしていても、その後に法令が改正され現行の法令を満たさなくななっていることを指します。したがって新耐震基準になった1981年以前の建物は既存不適格の可能性が高いのです。
地震災害で亡くなった方の約1割が家具による圧死であったことから、こちらも非常に重要な防災対策です。すでに実施されている方も多いと思いますが数年前と比べ、より良いマニュアルになっていますので比べてみてください。
上記のように家具を固定していても、本当に大丈夫なのか発生するまで分からないものです。
・逃げ道(ドア)を塞がれない
・就寝中に倒れてこない
・死角(背後)に置かない
など、考えた配置を心がけてください。
家具を減らす、極論は「家具を置かない!」ことですが、安全なものに変えるだけで立派な防災となります。